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TPを飾った花たち



2007年 3月13日のTP/撮影:2007-03-09
キブシ(木五倍子/キブシ科/花言葉:出会い)



 ◎写真は、五郷の山(香川県観音寺市大野原町)で撮影したキブシ(木五倍子/キブシ科/花言葉:出会い)の花です。
 ◎写真ですから、最も開花が進んだ花序を選び撮影しましたが、まだ蕾だけの花序も多く、木全体としては三分咲きぐらいだったでしょうか。
 ◎キブシ(木五倍子←こんな漢字読めないよぉ〜 ^_^;)と云う名の語源については、「黄色い藤の花に見えるから“黄藤”が訛ったもの」とする説が脳内消化しやすく広く云われていますが、本当のところはそうじゃありません。
 ◎マジで書くと長くなるのであまり気乗りしないのですが、そうも云えないので「取り敢えずの端折り書き」をしてみます (^^ゞ
 ◎まず最初に、タンニン成分の塊みたいな「フシ(五倍子)」と呼ばれるものがありまして、それはヌルデ(白膠木/ウルシ科/裏山でもごく普通に見かける木←昨年の秋に紅葉したヌルデの葉をTPへ貼った)に生じる“虫えい(昆虫が植物に産卵 or 寄生した事が原因で植物体に生じる奇形化部位)”の呼称である事をまず知って下さい。五倍子=ヌルデの虫えい。
 ◎で、その五倍子(フシ)から抽出したタンニン成分の利用法として最も有名なのが、(昔の既婚女性が歯を黒く染めた)お歯黒の染料であり、キブシの果実からもタンニン成分が採れたので、五倍子(フシ)の代用品としてよく使われました。
 ◎ヌルデも木ですが、昔人にとっては「ヌルデの虫えい=五倍子」ですから、果実から五倍子が採れる木を(五倍子が採れる木と云う意味で)木五倍子(キフシ→キブシ)と呼んだとしても不思議ではありません。
 ◎因みに、写真のキブシが咲いている場所は、知漢がそこを訪れる度に決まって“立ちショ○”をする場所であり(≠マーキング ^_^;)、リュックからペットボトルを取り出し“お茶休憩”をする場所でもあります。ブホォ〜!最後の最後に余計な事を書いてしまったかな? (^^ゞ