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TPを飾った花たち



2007年 3月21日のTP/撮影:2007-03-19
アカメガシワ(赤芽柏/トウダイグサ科)



 ◎写真は、裏山で撮影したアカメガシワ(赤芽柏/トウダイグサ科)の新葉です。
 ◎写真のように、新葉が赤いのでアカメガシワと呼ばれます(←もう少しするともっと鮮やかな赤色になる)。
 ◎ただし、赤いのは新葉の時だけで、芽吹いてしばらくすると、緑色した何の変哲もない普通の葉になります。
 ◎アカメガシワには、サイモリバ(菜盛葉)とかゴサイバ(五菜葉)の別名があり、これらの別名は、アカメガシワの葉が、その昔、食物を載せる容器として使われた事に由来します。
 ◎更に云うなら、食べ物を載せる葉としてはアカメガシワより有名なカシワ(柏/ブナ科)と同様の使い方を(アカメガシワの葉も)されたから、アカメガシワの名に“柏”の文字が入っているのです。
 ◎因みに、カシワの葉が、かつて食べ物を載せる容器として利用されていた名残が、現在我々の食べている“柏餅”に残っていますね。 ←関西では“柏餅”を包む葉として、サルトリイバラ(サルトリイバラ科 or ユリ科)の葉がよく使われます(それでも呼び名は“柏餅”)。
 ◎昨日(2007-03-20)、トウダイグサ(灯台草/トウダイグサ科)の花を紹介した時に、『トウダイグサは(同じ株に雌花と雄花が存在する)雌雄同株の植物だ』と書きましたが、このアカメガシワは雌花と雄花が別々の株(雌株と雄株)につくので「雌雄異株(しゆういしゅ)」の植物に分類されます。
 ◎せっかく2日続けて“雌雄同株”と“雌雄異株”の植物が出て来たので、少し書いておきますね。
 ◎“雌雄同株”も“雌雄異株”も、一輪の花の雌雄が決まっている(=雌花か雄花かはっきり分かれている)ので、それらにつく花は「単性花」と呼ばれます。
 ◎一方、我々が目にするほとんどの花は、一輪の花の中に雌シベ(雌)と雄シベ(雄)の両方(2つの性)があるので、「両性花」と呼びます。
 ◎つまり、植物の花は(その性に注目して分類すると)「単性花」と「両性花」の2つに分けられ、「単性花」は更に「雌雄同株」と「雌雄異株」に分けられるのです。