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TPを飾った花たち



2007年 4月28日のTP/撮影:2007-04-23
コウボウムギ(弘法麦/カヤツリグサ科/花言葉:−−−)



 ◎写真は、有明浜(香川県観音寺市)で撮影したコウボウムギ(弘法麦/カヤツリグサ科/花言葉:−−−)です。
 ◎コウボウムギは、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株(しゆういしゅ)の植物で、写真のコウボウムギは雌花が穂状花序(すいじょうかじょ)を成して咲いている雌株(の群れ)です。
 ◎花粉を提供する雄花の株(雄株)も近くにあったので、撮影しておきました。写真右下にある[雄花]をクリックして、よろしければご覧下さい。
 ◎コウボウムギ(弘法麦)と云う名の由来ですが、コウボウとは、書道の天才だった弘法大師(空海)の事で、コウボウムギの根元に残る古い葉鞘の繊維が筆に似ているので、それを弘法大師の筆に見立てたそうです(←雌花や雄花の花序が筆に似ているからではない)。
 ◎ムギ(麦)については、写真を見れば分かりますよね。写真に写っている雌花の花序(穂)が、麦(イネ科)の穂にそっくりな事を云っています。
 ◎で、“弘法の筆”の[弘法]と、雌花の花序が似ている[麦]とを合体させ、コウボウムギ(弘法+麦)になったのです。
 ◎因みにコウボウムギは、海浜の環境破壊を示す指標植物になっており、その浜が荒れて来るとコウボウムギは姿を消します。
 ◎海浜植物の宝庫とでも云うべき有明浜ですが、実は、2年前(2004年)の台風で高潮にやられ、全ての海浜植物が大打撃を被りました(>_<)
 ◎高潮にやられた直後、気になって海浜植物たちを見に有明浜へ行きましたが、正直云ってあの時は、『有明浜の海浜植物は終わったな....』と思いました。
 ◎しかし、今こうして、コウボウムギは蘇ったし、他にも、ハマヒルガオ(ヒルガオ科)やハマボウフウ(セリ科)やハマナデシコ(ナデシコ科)も戻って来ました ^^v
 ◎思うのですが、人間が自然界のルールを無視して(=自然界における“異物”に人間が成り果てて)破壊した環境下で植物が蘇生するのは極めて困難ですが、高潮と云う“自然現象”が破壊した環境に対しては、蘇生する術を持っているんですね、植物って。素晴らしい! ^^v

↓ コウボウムギの雄花 (同日撮影) ↓