◎写真は、庭で咲いているドクダミ(別名:十薬/ドクダミ科/花言葉:白い追憶)の花です。 ◎毎年同じ事を書いていますが、知漢的歳時記の中にあって、ドクダミの花は「梅雨の露払い」と位置づけられていますから、この花が咲き始めると「蒸す日」が少しずつ増え、やがて入梅(←暦ではなく気象庁が発表する入梅)の日がやって来ます。 ◎これまた同じ事を書きますが、ドクダミの花で4枚の花弁(花びら)に見えている白い部分は、花弁でなく総苞葉(そうほうよう)でしたよね。←総苞葉は、蕾の時に(内部に包み込まれている)花を保護する役割を担う。 ◎ドクダミの花は、ややこしいのですが、中央部に立っている(コップを洗う)ブラシのような形をしている部分が花であり、しかも、花弁のない小さな花が沢山集まってブラシの形を成しています。←花が穂状(≒ブラシ状)に集まって咲く花序(≒花の付き方)を、穂状花序(すいじょうかじょ)と呼ぶ。←ついでに云うと、穂状花序の下の方から花が咲き始めているので(上の写真参照)、ドクダミの穂状花序は無限花序に分類される。 ◎沢山の花が穂状花序を成して咲く【ドクダミの花一輪】は、「3本の雄シベ+(先が3裂した)1本の雌シベ」から成り、花弁はありません。←写真で云うと、黄色い部分が雄シベで、白い(紐状の)部分が雌シベ。 ◎別名の十薬(じゅうやく)は、ドクダミが様々な薬効を持っている事に由来します。また、十薬と書いて(「じゅうやく」とは読まず)ドクダミと読ませる場合もあります。 ◎余談ながら、ドクダミの花を接写する時は、かなりレンズを絞らないと“中途半端”に写ってしまいます。因みに上の写真は、f値を18まで絞って撮りました。 |