◎写真は、庭で撮影したピンクのカラー(海芋[かいう]/サトイモ科/花言葉:素敵な美しさ)です(鉢植え)。 ◎この時季になると毎年紹介している花ですから、もうすっかりお馴染みですよね。 ◎このカラー、冬の間は完全に地上部が枯れてしまいますが、晩春の頃に葉が出て、やがて写真のような花を咲かせます。 ◎カラーは、土の中にある芋で株を増やすみたいですが、花が終わった後に出来る種も立派に発芽して花を咲かせます(観察済み)。 ◎上の写真で花弁に見えるピンク色の部分は、仏焔苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞の一種であって、花( or 花弁)ではありません。 ◎本物の花は、仏焔苞の中心部にチラッと見えている黄色い棒状の部分にあり、いくつもの(小さくて地味な)花が肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる(棒状の)花序を成して咲きます。 ◎この【仏焔苞+肉穂花序】と云うのが、多くのサトイモ科の花に見られる特徴でして、カラーの他には、ミズバショウ、アンスリウム、コンニャク、ザゼンソウ等々〜がサトイモ科の花として有名です。 ◎和名の「海芋(かいう)」は、「【海】を渡ってやって来た里【芋】」の意味で、カラーが(日本原産でなく)海外から入って来た植物である事を表しています。 ◎一般的に、仏焔苞が白いカラーの事を「阿蘭陀海芋(オランダカイウ)」と呼びますが、「(色に関係なく)カラーの総称」=「オランダカイウ」とする場合もあり、その区別は必ずしも明確ではありません。 ◎また、「カラー」と云う花名は、仏焔苞の部分が「ワイシャツの襟(カラー)に似ているから」とする説と、「修道女が着ている服の襟(カラー)に似ているから」とする説の、二説があります。 |