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TPを飾った花たち



2007年7月25日のTP/撮影:2007-07-23
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡/ヤマゴボウ科/花言葉:−−−) 花長:約8mm



 ◎写真は、裏山の至る所で繁茂しているヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡/ヤマゴボウ科/花言葉:−−−/花径:約8mm)の花です。
 ◎写真のように可愛い花を咲かせるヨウシュヤマゴボウですが、帰化植物の御多分に洩れず、その植生は凄まじいほど(不気味なほど?)にタフです。
 ◎ヨウシュヤマゴボウは、種さえあればどんな痩せ地でも発芽し、(土が痩せているので低い草丈にしか育たぬが)花を咲かせて種を作ります。ヨウシュヤマゴボウの種は、その実を食べた鳥の糞に混じって運ばれますから、種さえ作れば、肥沃な土地に移動して発芽するチャンスが得られるのです。
 ◎肥沃な土地で発芽したヨウシュヤマゴボウ(例:知漢の自宅周辺で見かけるヨウシュヤマゴボウ)は草丈2メートルほどに育ち、その草丈を支えるのですから、毒々しい赤色の茎は、あたかも(木の)幹のように太くなります。
 ◎更に、ヨウシュヤマゴボウは多年草植物(←冬に地上部が枯れても、春になればまた芽を出して来る植物)ですから、いちど種から発芽して根が土中に残ると、以後毎年(種に頼らず)その場所で繁茂します。
 ◎自宅周辺では、このヨウシュヤマゴボウが異常なほどに繁茂しており、鳥の“無差別糞爆弾”により、我が家の庭へも頻繁に種が運ばれて来ます。っとも、“雑草との攻防”を行っている戦士にしてみれば、あはは、発芽直後のヨウシュヤマゴボウは、簡単に退治できる極めて脆弱な敵ですけどね ^^v
 ◎ここから先は注意してお読み下さい。
 ◎ヨウシュヤマゴボウは、全草有毒植物です。「鳥が食べるのだから実だけは有毒じゃない」とする説もありますが、全草有毒と思った方がいいでしょう。←最悪の場合、心臓麻痺や呼吸障害を起こして死に至る。
 ◎自然豊かな観光地の土産店へ行くと、「ヤマゴボウの味噌漬け」や「ヤマゴボウの醤油漬け」と云った土産品がごく普通に売られているものだから、[ヤマゴボウ=食べられる]と思ってしまいがちです。
 ◎結論から書くと、帰化植物のヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)に限らず、在来種のヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)も有毒植物です(根は特に)。
 ◎観光地の土産店でヤマゴボウとして売られているものは、モリアザミ(キク科)と云うアザミの根であり、ヤマゴボウ科植物の根ではありません。
 ◎そそ、[WP]に選んだ写真は、熟していない現在のヨウシュヤマゴボウの実(黄緑色)です。もうしばらくすると一斉に熟し、熟したヨウシュヤマゴボウの実を潰すと、濃紫色の毒々しい汁が出てきます。
 ◎鳥の糞の痕跡を丁寧に観察する人はいないと思いますが、その糞の痕跡が紫赤色(=ヨウシュヤマゴボウの実の色)を帯び始めると、いよいよ“ヨウシュヤマゴボウ無差別糞爆撃”の始まりです。




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