◎写真は、弥谷寺(いやだにじ/四国霊場第71番札所/香川県三豊市)へ登る裏道で撮影した、ヤナギハナガサ(柳花笠/クマツヅラ科/花言葉:幸福に/花径:約3mm)の花です。 ◎高さ1メートル以上の、細くて長い(葉がほとんどついていない)茎を伸ばし、その先端に写真のような花を咲かせます。 ◎花一輪は5mmにも満たぬ小さい花ですが、あはは、“集団の強み”でしょうか。写真のようにマス(mass)で咲きますから、花序になれば見応えのある花です ^^v ◎ヤナギハナガサは、中米〜南米が原産地の帰化植物で、日本へ入って来たのは戦後の事だそうです。 ◎香川県西部(西讃地方)で知漢が最初にヤナギハナガサの花を路傍で見つけたのは、かれこれ20年ほど前でしょうか。当時は珍しい花でしたが、ここ数年、急激にあちこちで見かけるようになりました ^^v ◎ヤナギハナガサが他所へ伝播するスピードは、マツバウンラン(ゴマノハグサ科)のそれに比べると緩やかなのかも知れませんが、(種だけに頼る1〜2年草のマツバウンランと違い)ヤナギハナガサは多年草植物ですから、いったん種から発芽すると、以後、種が途切れてもその場所で咲き続ける強みがあります。←多年草植物については、[TP Pics/7月25日/ヨウシュヤマゴボウ]で解説している。 ◎ヤナギハナガサのヤナギ(柳)は、この植物の葉が「柳の葉(=細長くてシュッとした形)」に似ている事に由来します。ハナガサ(花笠)は、この花の花序を、花笠音頭を踊る女性達が手にしている花笠に例えているのですが、花笠音頭の花笠よりずっと花が多いヤナギハナガサは、差し詰め、ハナハナハナガサでしょうか? (^^ゞ |