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TPを飾った花たち



2007年08月09日のTP/撮影:2007-07-31
ヒメジョオン(姫女苑/キク科/花言葉:清楚で素朴) 花径:約2cm



 ◎写真は、“花夏枯れ”のこの季節にあって、五郷の山で最も咲き誇っていたヒメジョオン(姫女苑/キク科/花言葉:清楚で素朴/花径:約2cm)の花です。
 ◎チョイと野草に詳しい人なら、ヒメジョオンと聞いただけで、ハルジオン(春紫苑/キク科)との識別法が脳裏にいくつも浮かんで来た事でしょう。
 ◎花だけでなく、(葉や茎を含む)植姿全体が両者はとてもよく似ていますから、ハルジオンとヒメジョオンは「識別に手こずる野草」としてその名が知られています。
 ◎なものですから、野草の本を見ると、「ハルジオンよりヒメジョオンの方が花は小振り」「4月下旬ぐらいから咲き始めるのがハルジオンで、ヒメジョオンは6月でないと咲かない」「ハルジオンの蕾は首を垂れており、ヒメジョオンの蕾は首を垂れない」等々の識別法が紹介されています。
 ◎しかし、知漢の拙い経験で云うと、花のサイズの大小は花が咲いている場所の条件(日光や土の肥沃度等)で微妙に違って来ますし、花が咲き始める時期の違いも、実際の野山ではあまり当てになりません(両者が同時に咲いている6月以降になると尚更に)。また、「蕾が垂れているかいないか」と云う識別法も、それだけに頼って識別すると失敗します。なぜならば、蕾が垂れないとされているヒメジョオンの蕾も、しばらく雨の降らない日が続くと、萎れ気味になって蕾が垂れるからです。←上の写真がその例。
 ◎「これが絶対!」と云う知漢お薦めの識別法は、葉と茎の関係を見る方法です。ハルジオンの葉は(葉の付け根部分で)茎を抱き(巻き)ますが、ヒメジョオンの葉は茎を巻きません。
 ◎(去年歩き遍路した場所を懐かしむ)息子と高知県へ今年の6月に行った時、(6月ですから)ハルジオンとヒメジョオンが同時に咲いている場所があり、そこで『両方の花はそっくりだけど、葉が茎を巻いているこっちの花がハルジオンで、葉が茎を巻いていないそっちの花がヒメジョオンだ』と息子に教えてやったところ、『ハルジオン(春紫苑)は葉が茎を巻く。つまり、春巻(はるまき)と覚えたらええんやな』と云うじゃありませんか。
 ◎春巻・・・植物ド素人の息子が云った言葉なので無視したいところですが、あまりにも云い得て妙なので、がはは、上の写真を撮る時も、『えっとぉ〜、これは春巻じゃないからヒメジョオンだ』と呟いている自分に気づき、苦笑してしまいました (^^ゞ




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