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TPを飾った花たち



2008年03月14日のTP/撮影:2008-03-12
ハコベ(繁縷/ナデシコ科) 花径:約5mm




 ◎写真は、自宅周辺で咲いているハコベ(繁縷/ナデシコ科/花言葉:追憶)です。
 ◎3月3日の“Hit On”で書いたように、自宅周辺の路傍で「ポツリポツリ」じゃなく「ガンガン」咲き始めたら、『自宅周辺に春が来た』と宣言する事に決めている指標植物(花)がこの花です ^^v
 ◎毎年書いているように、10枚に見えるハコベの花弁数は、「V字形に深く切れ込みが入った5枚の花弁(V字×5枚=見た目は10枚)」でしたよね。
 ◎この時季に路傍で咲く花の「清楚さ」で云えば、ハコベが一番でしょう(知漢的価値基準では)。
 ◎フラワーアレンジメントやコサージュやブーケを作る時、一輪一輪の花を引き立たせ(且つ)作品全体を美しく見せる上で欠かせないのが「葉(green)」の扱いです。
 ◎そのフラワーデザイン的審美眼で云うと、同じく路傍で咲いているナズナ(アブラナ科)は、グリーンの扱いがあまり上手くありません。←ナズナの花はグリーン(葉)から離れた高い位置(≒空中)に花序を展開しているため、純白の花色が際立たない。
 ◎その点、写真を見て頂ければ分かるように、ハコベはグリーン(葉)を至近の背景に配し、自らの花色(純白)を効果的に引き立てています。あはは、「上手い!」と思わず叫びたくなるハコベの技であり、ハコベの清楚さは、上手なこのグリーンの扱いによって醸し出されているのです。
 ◎その証拠にと云うのも変ですが、先ほど(ハコベより低い点数を与えた)ナズナだって、多目のグリーン(今の時季だったら、路傍に溢れているカラスノエンドウやクサフジのグリーン[葉]が軽やかでいいかな?)を小さめの花瓶に挿し、そこへ(ナズナの花を)活けてみて下さい。ナズナの花が、ハコベに負けず劣らずキュートで清楚な花であった事が分かるでしょう ^^v
 ◎余談ながら、カメラ撮影の為に路傍植物の花や葉を(ベストアングルを狙うモチベで)動かしたり切り取ったりする輩(≒一期一会を解さぬ輩)には眉をひそめる知漢ですが、花材として路傍植物を家へ持ち帰って活ける行為は称賛しています。
 ◎勿論、個体数が少ない野草を持ち帰って切り花にするのは“遠島島流し”に値する大罪ですぞぃ。知漢が云う「持ち帰って切り花として楽しむ路傍植物」は、厄介な雑草として嫌われるぐらい繁殖力旺盛な野草達の事を云っています。





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