◆写真は、五郷の山(香川県観音寺市)で撮影したイヌガラシ(犬芥子/アブラナ科)の花です。 ◆イヌガラシと云えば水田の周辺でよく見かける花ですが、極めてタフな植性を持つ植物ですから、山であろうと畑であろうと、はたまた庭であろうと、チャンスさえあればカッチリ発芽して(厄介なほどに)繁茂します。 ◆『おや?アブラナ科の花は“花弁数4”が特徴だのに、イヌガラシの花弁は8枚?』と、上の写真を見て思われたかも知れませんが(←がはは、知ってますよ、ここの閲覧者でそんな人はいないって ^_^)、鮮やかな黄色の4枚が花弁で、残りの4枚は萼片です。 ◆そそ、過去に何度も書いたので耳タコでしょうが (^^ゞ、植物名の頭に「イヌ」が付く時は、その「イヌ」を、「役立たずの or しょーもない(関西風訳 ^_^;)」と云う意味の連体修飾語として読めばいいんでしたよね。 ◆知漢の自宅周辺で普通に見かける植物で、「イヌ」が冠に付く植物をアトランダムに並べてみると、「イヌホオズキ(ナス科/ホオズキの花に似ているがホオズキの実をつけない/しかも有毒植物)」「イヌビワ(クワ科/サイズは小さいが果実はイチジク[クワ科]にそっくり/役立たずのイチジクと云う意味/我々が食べる黄色い枇杷はバラ科)」「イヌタデ(タデ科/タデとしては花序が貧素)」………等々。 ◆とすれば、イヌガラシのイヌは? 恐らく、カラシナ(芥子菜/アブラナ科)と比較した上での「価値のなさ」なんでしょうね。 ◆カラシナに比べるとイヌガラシの草丈は極めて小さく、(イヌガラシも食べられるが)カラシナほどは食べ応えがなく、しかも、その種からカラシ(芥子≒マスタード)を作る事も出来ない………と云ったところでしょうか? |