◆写真は、自宅から神社へ向かう道中のビワ畑で咲いているアヤメ(文目/アヤメ科/花径:80mm/花言葉:良い便り)です。 ◆[QRコード:204]で書いたように、日本人は桂離宮や生け花に見られる「空間の美」を愛でる審美眼を持つ訳ですが、アヤメはそんな日本人の美意識を大いに満たしてくれる花です。 ◆スクッ!と立ったアヤメの花茎(複数)は、周囲の空間を横方向に区切る美しい縦線を描き、花(複数)の高低は空間の縦方向に絶妙なアクセントを与えます。 ◆生け花では、『野にある花に学べ』と云いますが、このアヤメなどは『野にあるトップクラスのお師匠さん』と云えるでしょう。 ◆アヤメ・カキツバタ・ハナショウブ等々、アヤメ科の花は識別が難しいと云われています。 ◆似た花を識別するコツは、「でない識別法(←命名:知漢)」を用いる事です ^^v ◆“でない識別法”とは、一つの花(A花)を細部まで完璧に覚え込む事で、似た花(B花)を見たとき、瞬時に『これはA花ではない』と判断し、識別選択肢の中からA花を除外する識別法です。 ◆勿論、B花を『A花ではない花』と覚えただけではあまり意味がありません。B花もその特徴を覚え込み、C花やD花でない識別ができるようにするのです。 ◆こうして、焦らず、楽しみながら、“でない識別”を重ねて行くと、識別が困難な花も容易に識別できるようになります。 |