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TPを飾った花たち



2010年05月13日のTP/撮影:2010-05-12
コガクウツギ(小額空木/ユキノシタ科)  花径:30mm




◆写真は、五郷の山で撮影したコガクウツギ(小額空木/ユキノシタ科/花径:約30mm/花言葉:明日の幸福)の花です。
◆ウツギ(ユキノシタ科)の名が付いていますが、ウツギ(別名:ウノハナ=卯の花)が「ユキノシタ科ウツギ属」なのに対し、コガクウツギは「ユキノシタ科/アジサイ属」ですから、同じユキノシタ科でもウツギとコガクウツギの間に血縁関係はありません。
◆写真で白い花弁を持つ花に見える部分は、装飾花と呼ばれるもので、花弁に見える部分は萼片であって花弁ではありません。←装飾花は受粉して結実する事をしない。
◆あはは、勿論、コガクウツギの装飾花は、人間の目を楽しませるために咲いているのではありません。
◆カラクリはこうです。
◆まず、「純白の萼片を肥大化させた目立つ装飾花」で虫たちを誘い、ついでに本来の花(←写真の左半分に写っている地味な小花)に虫たちを立ち寄らせ受粉するのが、コガクウツギのDNA継承戦略です。
◆コガクウツギの木は、直射日光が当たりにくい日陰で、しかも湿っぽい土壌の場所を好みます。←五郷の山だと、主に山の北側斜面。
◆そんな薄暗い場所で咲く花だからこそ、純白の装飾花が余計に清々しく見えるのかも知れませんね。
◆老婆心ながら、「薄暗くて湿った場所=マムシ(毒蛇)が好んで棲息する場所」である事を呉々もお忘れなく! ←カメラ小僧は、ファインダーを覗くと無我夢中になり、周囲への注意を怠りやすい傾向が著しいので -_-;