◆写真は、有明浜で撮影したニワゼキショウ(庭石菖/アヤメ科/花径:約15mm/花言葉:豊かな感情)の花です。 ◆写真のニワゼキショウは白色ですが、個体数で云うと、圧倒的にピンク(薄紫)色のニワゼキショウを多く見かけます。←有明浜だけでなくどこでも。 ◆ニワゼキショウは、その名前からして「セキショウ(石菖)」の仲間と思われがちですが、セキショウ(石菖)はサトイモ科の植物で、アヤメ科のニワゼキショウとは似ても似つかぬ(肉穂花序の)超地味な花を咲かせます。 ◆ではなぜ、アヤメ科のニワゼキショウが、自分の名前にサトイモ科のセキショウの名を取り込んだのでしょうか? ◆その答は「葉」にあります。 ◆ニワゼキショウの花を見つけると、ついつい、その可愛い花に目が行ってしまい「葉の観察」を怠りがちですが、よく観ると、ニワゼキショウの葉はセキショウの葉と(形が)似ています。 ◆『ならば、ニワゼキショウの「庭」は何なの?』となる訳ですが、ニワゼキショウは北米原産の植物で、日本へは(庭で栽培される)観賞用の植物として入って来たので、(日本の山野で自生するセキショウと区別する意味もあって)頭に「庭」が付いたのでしょう。 ◆因みに、今では(有明浜しかり)日本中のあちこちでニワゼキショウが自生(野生化)していますから、(ニワゼキショウは)園芸植物でなく帰化植物として扱われます。 |