◆写真は、裏山で撮影したタツナミソウ(立浪草/シソ科/花長:約30mm/花言葉:招く恋人)の花です。 ◆裏山で咲くタツナミソウの花期は既に終わっているのですが、なぜかこの一株だけが咲いていました(しかも、ベストな状態で ^_^)。 ◆同じシソ科のホトケノザと「花の形(唇弁形)」は似ていますが、タツナミソウの方がはるかに大きくて見栄えがします。 ◆また、花が四方八方を向いて(=真上から見ると放射状に)咲くホトケノザの花序と異なり、タツナミソウの花は全て一方向を向いて咲きます。 ◆その結果、タツナミソウの花序を正面から見ると、波頭の砕けた波がこちらへ打ち寄せて来るかに見え、“立浪草”の名はその事を表しています。 ◆タツナミソウのような形(唇弁形)の花は、シソ科とラン科の花に多く見られるのですが、なぜあんな形に進化したのか分かりますか? ←自分がミツバチになったつもりで考えて下さい ^^v ◆そうです。唇弁花の下側に位置する広くて大きな花弁(リップ←写真のタツナミソウでは白と紺色が模様を成している部分)は、花粉を運んでくれる虫たちが花に止まりやすい【足場】を提供するために進化して来たのです。 ◆虫(お客様)に来てもらうためなら如何なる努力も惜しまない虫媒花……怠慢な商売人に見倣ってもらいたい花ですね。 |