◆写真は、神社近くの裏山で撮影したニホンズイセン(日本水仙/ヒガンバナ科/花言葉:自己愛/花径:約30mm)の花です。 ◆香川県では決して珍しい花ではなく、今の時季、あちこちの路傍でごく普通に見かけます(=自生している)。 ◆ニホンズイセンは球根で殖える植物ですから、種で殖える植物のように自らのDNA(種)を遠くへ移動させ、そこで(移動先で)新たなコロニーを作ると云う事が出来ません。 ◆ですから、裏山のあちこちで咲いているニホンズイセンも、かつて人の手によって球根がそこへ運ばれた(植えられた)と分かる場所で咲いています。 ◆「かつて」と書きましたが、それは50年前かも知れませんし、100年前、いやそれより遙か昔かも知れません。 ◆なものですから、裏山で咲いているニホンズイセンを見ると、『この水仙は俺のご先祖様がここへ球根を植えたのかも知れんゾ!』と思えて愉快この上ありません(笑)。 ◆ヒガンバナ科の御多分に漏れず、ニホンズイセンも全草有毒植物(致死量は10グラム)ですが、球根は特にヤバイので呉々も注意しましょう。←全草とは「根も茎も葉も花も全て」と云う意味。 ◆花が咲いていない時季に、ニラの葉と間違ってニホンズイセンの葉を食べ、中毒症状を起こす事故が多いようです。 ◆また、日本料理で季節感を演出するため、ニホンズイセンの花が料理の横に添えられているのをたまに見かけますが、あれはやるべきじゃありません。日本人は、刺身のツマの感覚で、『料理に添えられている植物は食べられる』と思いがちなのですから…… |