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TPを飾った花たち



2011年02月27日のTP / 撮影:2011-02-16
ノースポール(North Pole/キク科)  花径:30mm




 写真は、ご近所の庭で咲いているノースポール(North Pole/キク科/花言葉:誠実/花径:約30mm)の花です。

 花名の“ノースポール(North Pole)”ですが、この花が地面を覆い尽くして咲くその様を「北極(The North Pole)の白銀の世界」に擬え命名されたとか。

 がはは、既に耳タコだとは思いますが、上のノースポールの写真を教材にして、「キク科植物の特徴」について復習しておきましょう(^_^)v

 まず、花の中央部にある円形の黄色い部分(目玉焼きに例えれば黄身の部分)は、小さな粒々の一つ一つが「筒状花(とうじょうか)」と呼ばれる「花一輪」に相当し、それらが数え切れないほど集まっています。

 (目玉焼きの黄身に例えた部分を)丁寧に観察すると、黄身の外側(外輪部)に位置する筒状花は既に咲いていますが、中心部の筒状花はまだ蕾(粒々)のままです。←最終的には全ての筒状花が咲く。
 次は、目玉焼きの白身の部分です(笑)。

 筒状花集合体の中央部(黄身の部分)を取り巻く白い部分(目玉焼きの白身に相当する部分)は、それあたかも「数多くの白い花弁(花びら)」が集まっているかの様に見えますが……

 実は、白い花弁に見える一枚一枚が「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれる独立した一輪の花であり、(上の写真で云うと)22枚の白い花弁に見える部分は「白い22輪の舌状花」なのです。

 えへへ、もうお分かりですね。

 典型的なキク科植物の花の特徴を有しているノースポールは、「数え切れない中央部の筒状花集団(黄色い部分)」と、「それを取り巻く舌状花集団(白い部分)」から成る複合花であり、我々が「一輪の花」と思っているノースポールの花は、膨大な数からなる「花々」の集合体なのです(←決して一輪の花ではない)。

 同じキク科の花である、マーガレットやヒマワリの花姿を思い浮かべて下さい。あれらの花もノースポールと同様に、「中央部の筒状花集団」と「(花弁に見える)舌状花集団」で構成されています。

 っとも、キク科植物とて「自然の産物」ですから、その花の形態には様々なバリエーションがあり、タンポポ(キク科)なんぞは「筒状花がない舌状花オンリーの複合花」ですし、アメリカセンダングサ(キク科/別名:くっつき虫)は「筒状花のみから成る複合花」です。