写真は、四国霊場第71番札所・弥谷寺(香川県三豊市)で撮影したシャガ(射干/アヤメ科/花径:約50mm/花言葉:私を認めて)の花です。 弥谷寺は苔むす日陰の場所が多く、そんな日陰の中で、レーザービームのような太陽光線をスポットで浴びているシャガの花を見つけたので撮ってみました。 シャガの花の上で太陽光線が無邪気に遊んでいるかのように見え、ゾクッ!とするほど幻想的でしたよ(^_^)v シャガの花が群れ咲く場所としては、弥谷寺の他に「五郷の山」「(自宅の)裏山」等々を知っていますが、シャガが咲いているそれらの場所は、「日陰」「斜面」と云う(環境の)共通点を有しています。 更に、「日陰」「斜面」の他にもう一つ共通点があります。それは「シャガがその場所で繁茂する過程で、決まって人が関与している」と云う点です。 例えば、弥谷寺は四国霊場のお寺ですから今も人が住んでいます。五郷の山でシャガが咲いている場所には廃屋があり、かつてそこに人気(ひとけ)があった事を物語っています。裏山の場合は、(その土地の持ち主が)庭の残土や、ハウスで栽培していた植物を(肥料にする目的で)捨てたと分かる場所で繁茂しています。 シャガの遺伝子は三倍体なので、花が咲いても種子を残す事は出来ません。←三倍体(3n)は偶数倍体(2nや4n)でないから、「偶数倍体の二分割」を前提とする“減数分裂による生殖細胞”を作れない。←“種なしブドウ”や“種なしスイカ”は、薬品(コルヒチンやジベレリン)処理する事で、種のない果実(三倍体の果実)を作っている。 シャガは種子を作れないので、シャガの種が動物や自然現象の力を借りて他所へ移動する事は出来ません。つまり、今現在シャガが繁茂している場所は、かつてシャガの地下茎を持って来て「そこへ植えた人間」がいる事を意味しているのです。 |