Sin-Syo's HP Sin-Syo's HP > 2011 > 06-08
TPを飾った花たち



2011年06月09日のTP / 撮影:2011-05-19
コボウズオトギリ( オトギリソウ科 ) 花径:20mm




 写真は、裏山で撮影したコボウズオトギリ(小坊主弟切/オトギリソウ科/花径:約20mm/花言葉:きらめき)の花です。
 公園でよく見かけるビヨウヤナギ(未央柳/オトギリソウ科)や、キンシバイ(金糸梅/オトギリソウ科)の花に比べると、コボウズオトギリの花はこぢんまりしているので「地味な花」と云う人もいますが、がはは、それは(ド派手な)ビヨウヤナギやキンシバイの花と比較した場合の話であり、コボウズオトギリも(写真を見れば分かるように)決して地味な花ではありません(笑)。

 コボウズオトギリの花は、西讃(香川県西部)だと5月下旬〜8月のお盆過ぎぐらいまで咲いています。

 上の写真をよぉ〜く見て下さいな。写真の中には、今咲いている2輪の【花】の他に、まだ咲く前の【蕾】と、花が咲き終わって残った【子房(≒果実)】とが混在しています。えへへ、どれが【蕾】で、どれが【(花の終わった)子房】か分かります?
 そうです。黄色くてテッペンに突起物のない球体が【(これから開花する)蕾】で、テッペンに三分岐した突起物のある楕円球体が【(既に花弁を散らした)果実】なのです。 ※注意:植物学では、受精(受粉)を終えた子房の事を「果実」と呼ぶのであって、「果実=くだもの=食べられる」ではない。

 「オトギリ(弟切)」の前になぜ「コボウズ(小坊主)」がついているのか?えへへ、知漢なりに独断的想像を楽しんでいます(・_-)V
 因みに、広辞苑では[小坊主=少年を、親しみあるいはあなどって呼ぶ語]。大辞林では[小坊主=男の子。少年。親しみをこめていうことが多い]と説明しています。
 がはは、“子連れ狼”と聞いて懐かしく感じる世代の方は、主人公・拝一刀(おがみいっとう)の息子(大五郎)の髪型を思い出して下さいな。……ねっ!、幼い少年の“大五郎”の髪型と、テッペンに三分岐した突起物を付けている「コボウズオトギリの果実」が似ているでしょ(・_-)v

 そそ。オトギリソウ科植物の本家本元にあたるオトギリソウ(弟切草/オトギリソウ科)の花は、[TP Pics/2007-07-31]にその写真を貼っています。「弟切」と云う物騒な名前の由来も詳しくそこで紹介していますから、興味がある方は是非どうぞ(^_^)v