◆写真は、自宅から約1Kmほど離れた“ため池(讃岐名物のため池)”の土手で撮影したママコノシリヌグイ(継子の尻拭/タデ科/花径:約3mm/花言葉:変わらぬ愛情)の花です。 ◆茎には、素肌で触れるとかなり痛い「下向きの細かい棘(とげ)」が沢山ついており、その棘がママコノシリヌグイ(継子の尻拭)の名に深く係わっています。 ◆まず、シリヌグイ(尻拭)ですが、これは用便後に尻を拭くあの行為を表しています。 ◆トイレットペーパーやウォッシュレットでの尻拭いが当たり前の“我々現代人”にはピンと来ませんが、紙が高価だったその昔、尻拭いには様々な植物の茎や葉が使われていました。←知漢が好んで食べるフキ(蕗/キク科)も、その名のルーツを辿れば、尻を拭う「拭き(ふき)」だったりします…… (^^ゞ ◆次いでママコ(継子)ですが、この場合は「後妻から見た前妻の子」の事で、ママコノシリヌグイ(継子の尻拭)を通して訳すと(笑)、『継母(ままはは)が、触れると痛い棘のあるこの植物(ママコノシリヌグイ)の茎で継子(ままこ)の尻を拭う』と云う意味になります。←痛そう〜(>_<) ◆この継子虐めの陰湿さは、ママコノシリヌグイの茎にある棘が、とても微細なところにあります。つまり、遠目で見ると(微細な)棘は見えませんから、この植物の茎で継子の尻拭いをしている継母が、まさか継子を虐待しているとは誰も思わないのです。 ◆そそ、勿論、このママコノシリヌグイが、その昔、本当に“継子虐めのアイテム”として使われた訳じゃありませんよ(蛇足ながら ^_^;)。 ◆この植物の棘を見てそこまで想像を膨らませ、ママコノシリヌグイと云う名を命名した人物って凄い(≒素敵だ)と思いません? ◆余談ながら、この花を見るといつも、三浦綾子の小説「氷点」に出てくる、あの陰湿な継子イジメを思い出す知漢です(笑)。 ◆そして、この花の花言葉「変わらぬ愛情」をどう咀嚼すべきか、いつも、毎回、深く迷ってしまう知漢です (^^ゞ |