◆写真は、詫間町から瀬戸大橋を遠望した時、足元に群れ咲いていたオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢/ゴマノハグサ科/花言葉:清らか/花径:約8mm)です。 ◆オオイヌノフグリが“瑠璃色の絨毯”を敷き詰めるのはまさに今の時季ですが、咲いている花の数を問わぬなら、(自宅周辺では)冬の間もあちこちでポツリポツリと咲いています。 ◆この花を紹介する時は毎回書いていますが、いやはや、ほんとに、可哀想な名前を付けられたものですねぇ〜(含笑)。 ◆フグリとは陰嚢の事ですから、「イヌノフグリ=犬の陰嚢」となります。 ◆この愛らしい瑠璃色の花を見て、『一体どこがフグリなの?』と疑問に思われる方も多いでしょう。 ◆それもそのはず、この花にはフグリを連想させる要素なんて微塵もないのですから。 ◆この花(植物)にフグリの名が含まれているのは、その種(実)の形状に由来します。……雄犬を尾っぽの方(背後)から見た時、その股間に見える陰嚢(フグリ)の形状と、この花の種(実)の形状がそっくりなのです ^_^; ◆フグリついでに書いておきますと、オオイヌノフグリの「オオ(大)」は、「イヌ」や「フグリ」にかかる接頭語ではありません。←「大きい犬」でもなければ、「大きいフグリ(陰嚢)」でもない。 ◆日本には在来種のイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)と呼ばれる植物があり、明治時代に「イヌノフグリと似ているが、イヌノフグリより大きな花を咲かせる植物」がヨーロッパから入って来たため、後から入って来たその植物をオオイヌノフグリと呼ぶようになったのです。 ◆つまり、オオイヌノフグリの「オオ(大)」は、在来種のイヌノフグリに(後から)付けられた接頭語なのです(オオ+イヌノフグリ)。 |