◆写真は、五郷の山(香川県観音寺市)で撮影したスイカズラ(忍冬/スイカズラ科/花径[上唇上端←→下唇下端]:約20mm/花言葉:愛の絆)の花です。 ◆この日の「五郷の山」は、写真のスイカズラとウノハナ(卯の花/ユキノシタ科)が見頃で、その両者を大いに堪能して来ました(喜笑)v ◆広辞苑(と大辞泉と大辞林)がスイカズラの漢字表記を「忍冬」としているので、知漢もそれに従っています。 ◆少しややこしいのですが、忍冬を「にんとう」と読ませて、スイカズラの別名とする事もあります。っとも、紫陽花と書いてアジサイと読ませるように、漢字の音訓読みと植物名が一致しないのは珍しくありませんから、忍冬と書いてスイカズラと読ませる事に違和感はありません。 ◆そそ、忍冬(にんとう)と云うのは、スイカズラが冬でも葉の一部を残している事に由来します。 ◆また、スイカズラを「吸い葛」と書く事もありますが、それは、花を抜き取って吸うと甘い蜜が出る事に由来します。 ◆更に、スイカズラはキンギンカ(金銀花)の別名も持っています。キンギンカと云うのは、スイカズラの花が最初は白い(銀)のに(←上の写真の花色)、日が経つと(白かった)花がクリーム色(金)に変色するため、木全体を見るとクリーム色(金)や白色(銀)の花が入り混じって咲いているので、そう呼ばれます。 ◆[TP Pics]にクリーム色のスイカズラも貼っておきますので、そちらも是非ご覧下さい。 ◆写真のスイカズラは二輪並んで咲いていますが、「たまたま」ではなく、スイカズラの花は必ず二輪が寄り添うように並んで咲きます。花言葉の「愛の絆」……なるほど!ですね。 ◆余談ながら、東アジア(日本を含む)が原産地のスイカズラは、花が清楚で美しいため、かつて、ヨーロッパや北米へ観賞用植物として持ち込まれました。ところが、その繁殖力たるや凄まじく、今では野生化したスイカズラが、それらの国々で厄介者になっているとか(>_<) ☆寄り添ひて咲くさまゆかしすひかづら(Sin-Syo)☆ |