Sin-Syo's HPのTPを飾った花たち



2015年05月08日のTP / 撮影:2015-05-08
ヒメカンゾウ(ユリ科 )  花径:約100mm



  • 写真は、今年最初に咲いた鉢植えのヒメカンゾウ(姫萱草/ユリ科/花径:約100mm/花言葉:憂いを忘れる)です。
  • このヒメカンゾウは、2002年5月15日に我家へやって来たものですが、それ以降、我家の庭に毎年初夏の彩りを添えてくれる「欠かせない花」となっています。←シバザクラを下さったのと同じ方から頂いた株です。
  • 実はこの花、ニッコウキスゲ(日光黄萱 or 禅庭花/ユリ科)の株として頂きましたが、ニッコウキスゲは花茎がもっと長く、花期も7月以降ですから、写真のヒメカンゾウとは異なります。
  • で、知漢がこの花を紹介する時の“お約束ごと”のようになっている毎度の話で恐縮ですが(笑)、キスゲ(黄萱 or 黄管)類と、カンゾウ(萱草)類の違いについて整理しておきましょう。
  • まずキスゲ類は、その名前(キスゲ/黄萱)が示すように、鮮やかな黄色(レモンイエロー)の花を咲かせます。また、夕方から咲き始めて朝には萎んでしまう(花は一夜でその生涯を終えてしまう)ので、ユウスゲ(夕萱 or 夕菅)の別名も持っています。
  • 一方のカンゾウ類は、黄色ではなく橙色(=写真に写っている花弁の色)の花を咲かせ、(夕方からではなく)朝から咲き始めて昼間ずっと咲いています。
  • カンゾウ類が花を咲かせる時間帯は夜咲くキスゲ類と逆ですが、1日で花の生涯が終わってしまう点では、カンゾウ類もキスゲ類も同じです。
  • となるとここで、『ニッコウキスゲは、キスゲの名前がついているのに花が橙色で、しかも昼間咲くから知漢の説明は矛盾している!』と思われるでしょう(お怒り、ごもっとも、ごもっとも ^_^;)。
  • 結論から云ってしまうと、ニッコウキスゲの名前は植物学的根拠に基づいてつけられた名前ではなく、誰かが勝手につけた名前(俗称)らしいのです。
  • ですから、植物学的根拠に基づいてニッコウキスゲに正しい名をつけるのなら、「(夜間ではなく)昼間咲く」&「(黄色ではなく)橙色の花弁を持つ」というカンゾウ類の特徴を踏まえ、【ニッコウカンゾウ(日光萱草)】と云う名をつけるべきなのでしょう。
  • っとも、物の名(≒言葉)は、それを使う人の数で決まるし、また決めるべきだと思っている知漢ですから、ニッコウキスゲの名前にイチャモンをつけるつもりは毛頭ありませんので、ア・シ・カ・ラ・ズ(呵々大笑)。